看護師が働いていてストレスを感じる病院の実態

看護師が働いていてストレスを感じる病院の実態

どの仕事にもストレスは必ずと言っていい程あるものです。

看護師も例外ではなく、むしろ看護師の場合は仕事で関わるものの殆どが人や人の命ですので、様々な場面で感じるストレスは半端なものではありません。

それでは、実際看護師が病院で感じるストレスにはどのようなものがあるのでしょうか。

ここでは、私の経験や、私の周りにいる看護師達の話を元に、「看護師が日々働く中でどんなことにストレスを感じているのか」ということについてまとめてみたいと思います。

看護師が働いていてストレスを感じる病院の実態

看護師が託児所付き病院で働く
  1. 給料と仕事量が見合っていない
  2. ワンマンな上司、ゴマスリ人がいる
  3. 理想論ばかり言われ、求められる

①給料と仕事量が見合っていない

これは看護師として病院で働く多くの人が感じていることではないでしょうか。

確かに額だけを見たら、他の仕事に比べて女性が稼ぐ金額にしては多いのかもしれません。

しかしそれは額面だけの話であり、仕事内容と合わせて見たら、決して高いとは言えないと思います。

常に人の命を預かっている責任があり、それだけでも精神的負担となるのに、それに加えて日々バラエティ豊かな医師達との関わり合い、様々な患者家族との関係づくり。

医師も、患者家族もどちらかと言えば対応が難しい人の方が多く、ドラマに出てくるような模範的な人はなかなかいません。

暴言暴力を受けたり嫌がらせをされたりすることも少なくないのが現状です。

そして日常業務以外にも時間外業務、研修、委員会、勉強会、それに加えて新人指導などもこなさなければなりません。

しかもこれらの業務を行う場は、人間関係が難しい女の世界です。

24時間体制、過酷な環境下で働いていても、あまりその現状はわかって貰えず、看護師の実際を知らない人からは「給料高くていいよね」で済まされたりする。

自分よりもはるかに重い患者を抱えて腰をやられ、病棟を走り回って処置をして足は常にパンパン。

身体は年々ボロボロになり、更に精神も擦り減らしてこなさなければならない仕事内容、仕事量。

これだけやってもこれだけしか貰えないのか、と思う職場が多いというのが正直なところです。

よく看護師の友達や同僚と、給料が仕事に見合った金額貰えていたら、多少きつくても我慢できるってこともあるよね、なんて話しています。

給料と仕事量が見合っていないというのは、きっと看護師として病院で働いている限り、永遠に感じ続けるストレス要因ではないかなと、個人的には感じます。

②ワンマンな上司、ゴマすり人がいる

これは私の意見ですが、上司にも色々なタイプの人がいますが、ワンマンな上司ほどストレスを感じる上司はいないと、個人的には感じています。

基本的に人の上に立つのであれば嫌われ役にならなければならないこともあると思いますが、しかしそれは当然ワンマンになって嫌われることとは違います。

自分の立場を利用して、独断で自分勝手に動き、病棟を乱す。
もうストレスでしかありません。

例えば、自分は好きな時に休みを取るけれど、部下は希望休3日以内を絶対守らせる。

自分は楽な仕事しかせず、嫌な仕事は下に押し付けるくせに仕事ぶりに文句をつける。

病棟がバタバタ忙しいのに一人座って記録。

スタッフ数や病棟の状況などを考えたら出来るはずもないことを、あれこれ指示してくる。でも自分はやらない。などなど。

そういった上司について行きたい、協力したいと思うようなスタッフなど基本的にはいないのですが、たまにそれにくっついているゴマスリ人と言うのがいたりします。

ゴマスリ人はその名の通り、上司にへつらいご機嫌をとって気に入られようとする人です。

何でも上司の言うことには従う究極のイエスマンであり、加えて常に上司を持ち上げる。

この人は一体ここに何をしにきてるんだろうと思います。

看護師が、現場で一番大切に考えなければならないのは、上司でも自分でもなく、患者です。
患者に、より良い環境、より質の高い看護を提供する為は、スタッフ同士で、相手が上司であっても、沢山意見を出し合い、話し合うことが必要だと感じます。

確かに仕事上、上司の言うことに納得できなくても、穏便に済ませる為に黙って頷かなければならないこともあります。

しかし、それはちょっと違うのではないか、もっとこうした方がいいのではないか、と感じることに関しては、上司相手でも、例え受け入れられなかったとしても、ひとつの意見としてしっかり表出することも大切だと思います。

このことを踏まえると、ゴマスリ人にとっては職場でも一番大切にしたいのは自分自身なのだなと感じるので、そういう人と一緒に働いていてもイライラしてしまうだけです。

ゴマスリ人は仕事が大してできなくても上に気に入られて昇進することも多いですが、努力することよりもゴマスリの方が評価が高いというのは、真面目に頑張ることがバカらしく感じてしまいモチベーションもだだ下がりです。

でも、ワンマン上司同様ゴマスリ人についていきたいと思う人もほぼいないと思うので、チームで動くこの業界では、自分がいざ上の立場に立った時にとんでもなくやり辛いのではないかと思いますし、実力なくしてのし上がってもいずれ自滅するだろうと感じるのは私だけでしょうか。

③理想論ばかり言われ、求められる

より業務を円滑に遂行できるように、もしくは患者がより良い入院生活を送ることができるように、と、適宜業務を振り返って見直し、改善策を検討することは大切です。

但し改善策は、その時々の現場の状況(スタッフ数や業務量など)を考えたときに、現実的に実施可能なことでなければ意味がありません。

当たり前のことのように思いますが、現状それは無理でしょうと思うようなことを、簡単に指示されたり求められたりすることが結構あります。

中小規模病院などは特に、人材確保やコスト面などで不足となる部分が多い為、業務の色々な所で理想通りにはいかないことが多々あります。

その為改善策が妥協案になってしまうこともありますが、そんな中でも「今のこの状況ではこれが最善」と思われることを考え実践することが大切なのではないかと思います。

私の経験ではその殆どがマンパワー不足で実施困難と考えられることでしたが、現場の状況をしっかり見て理解した上で言っているのか不思議になるくらい、完全なる理想論をぶつけて強いられることがよくあります。

そんな時、そんなことは百も承知であるけれど、でも実際それが無理だからこうしているのではないのか。
そこまで言うならまずこのスタッフ不足をなんとかして頂けないか。
あなたがまずそれをやってみてくれないか(絶対できないから)等と感じます。

言われた通り無理してやった結果、スタッフはより疲弊し、ストレスを溜め、やってられないと退職を考えたりする。

そんな負の連鎖に繋がって行くことが多いです。

看護師が働いていてストレスを感じる病院の実態~まとめ~

看護師が働いていてストレスを感じる病院の実態~まとめ~いかがでしたでしょうか。

何にストレスを感じるかは職場によっても変わると思いますし、また感覚的にも人それぞれです。

その為ここに書いてあることが必ずしも全ての人に当てはまるとは言えないと思いますが、こんなストレスは特に嫌だと個人的に感じることを記載してみました。

実際に入職してみないと現場の実態は見えない為、こういったストレス要因を事前に回避するのは難しいですが、あまりにも耐え難いストレスを感じる職場からは早めに撤退することも、ひとつの選択だと思います。

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