美容外科クリニックの面接の実態

美容外科クリニックの面接の実態

美容外科クリニックと聞くと高給与で、通常の看護師の仕事とは少し違った業務内容をイメージする人が多いかと思います。

看護師の職場の中では唯一華のある職場という印象でもあり、また女性にとっては色々と興味深い美容の専門病院ということで、若い人には特に人気のある分野かと思います。

今回はその美容外科クリニックの面接について、その実態を私の実際の経験に基づいてお話しさせていただきたいと思います。

ちなみに私は過去に、2つの大手美容外科クリニックの面接を受けたことがあります。

大手と個人ではまた違うと思いますので、今回は大手美容外科クリニックの面接をメインにお話ししたいと思います。

美容外科クリニックの面接の実態

美容外科クリニックの面接の実態
  1. 面接が特殊
  2. 年齢制限がある
  3. 喫煙者は好まれない

①面接が特殊

私が実際に受けた美容外科クリニックの面接は二ヶ所とも、普通の看護師の面接とは全く違ったもので、やたらシビアでした。

1つ目のクリニックでは、採用までに書類選考を含めて三段階をクリアしなければならない過酷さで、書類審査後ははっきり言って新卒の入職試験と変わらない印象でした。

実際、一次試験、二次試験と謳っていたので、それだけでもう通常の看護師の面接とは全く違う厳しさが伺えます。

普通の病院とは違い、応募者も結構な人数がいる為そういった対応になっていたのかもしれませんが、普通の病院の転職時の面接しか経験のなかった私には、度肝を抜かれるものでした。

書類審査に通過すると一次試験の日時や場所が伝えられました。

その一次試験の会場には、それこそ新卒の入職試験かと思うくらいの結構な人数が集まっていたと記憶しています。

そして会場がとてもピリピリした緊張感のある雰囲気に包まれていたのを鮮明に覚えています。

一次試験は筆記試験と称され、制限時間内にアンケートのようなものを埋めていくのですが、内容は家族構成から趣味、習い事の有無、前職場についてや転職理由、美容外科に対するイメージ、整形についての価値観、美容に対する意識、などだったと思います。

それを記入したらその日はそれで終了で、一次試験を通過するとまた連絡が来ると伝えられました。

そもそも私は、元々美容には興味がありましたが、当時は美容外科に絶対就職したいと言うよりは、美容外科ってどんな感じなんだろうという興味の方が強く、転職のタイミングでとりあえず美容外科も受けてみようというかなり軽い感じで挑みました。

ですので、美容外科一本で考えている看護師に比べたら志望動機もかなり中途半端でしたし、実際に一次試験に行ってみて、倍率の高いこんなにもシビアな試験には通るはずもないだろうと感じ始めていました。

しかし何故か一次試験に受かりました。

二次試験の連絡が来た時、喜びよりもまたあのシビアな試験会場に行かなければならないのか、という気持ちの方が強く、私は美容外科は向かないかもと感じていたような気がします。

そして二次試験ですが、これは恐らく看護師と思われる女性の面接官との面接でした。

一対一の個人面接でしたが、面接する場は個室ではなく、同じ部屋で同時に何組かが面接している、というような感じです。

聞かれることは当然美容に関することばかりで、整形に対してどう思うかや、どんな美容に興味があるか、美容外科のどんなところに興味を持ったか、など。

途中で、私看護師だよね?看護師の面接受けてるんだよね?と心の中で自問自答したくらい美容責めです。

今までの経歴や看護師として学んできたスキルなどについてはほぼ聞かれず、面接官が看護師としての自分の何を見て何を判断しているのかわかりませんでした。

後にその美容外科に実際に入職した友達の話では、面接では看護師としてのそれまでの経験はほぼ見ておらず、美容業界への興味の深さや、やる気、清潔感を重視してると思う、とのことでした。

納得、という感じです。

2つ目のクリニックの面接は1つ目のクリニックの集団で受ける試験や面接とは異なり、流れは一般的な病院とさほど変わらず、履歴書を送付した後院長と面接といった流れでした。

私はこのクリニックに関しては転職会社を介して面接に行ったので面接にはコンサルタントも同行したのですが、面接を受ける前からコンサルタントに、「色々なことを細かく聞かれると思います。結構厳しい面接です」と釘を刺されていました。

私が美容外科一本で考えているわけではないということをコンサルタントも把握していたので、まぁ気楽に受けてくださいよと言われましたが、実際全く気楽に受けられる面接ではありませんでした。

院長との面接では、まずそのクリニックの理念というものが5〜6点記載された紙を見せられ、どれが一番興味深いと思うか、と、その理由を尋ねられました。

理念の内容は忘れてしまいましたが、コンサルタントからの事前情報で、色々突っ込まれてあれこれ聞かれることを想像していた私は、一気に拍子抜けしたことは覚えています。

また、何故美容外科を選んだかや、美容業界で何を学びたいかなど、これは1つ目のクリニックと同じようなことを聞かれましたが、加えて、病棟経験が豊富でもここではそれをほぼ活かせない為一から勉強になるがそれは大丈夫か、看護師というより仕事は接客業に近いがそれは問題ないか、など質問されました。

今までそんなことを面接で聞かれたことはなかったし、病棟経験が全く活かせないということに私自身、自分の気持ちと大きな温度差が生じたのをはっきり感じ、なんだかモヤモヤしたのを覚えています。

やはりここでも、かなり特殊な面接だと痛感しました。

余談ですが、私はこの2つの面接で、1つ目のクリニックは受かり、2つ目は落ちました。

しかし、この特殊な面接を体験したことで、この業界で働くことに自信を持てず、やはり病院で看護師として働く方が自分には合っていると感じ、1つ目のクリニックも辞退しました。

全ての美容外科クリニックの面接がこういう感じというわけではないと思うので、あくまで参考程度に。

②年齢制限がある

これはご存知の人も多いのではないかと思いますが、美容外科クリニックの募集には、他の看護師の募集要綱には見かけない、年齢制限というものがあります。

大体20代前半から30前半までの募集が多いような気がします。

個人クリニックになるともう少し幅は広がるようですが、大手となると結構厳しい年齢制限が設けられていることが多いです。

実際面接に来ていた人達も、殆どが20代だったように思います。

やはり美容を売りにしている職場ですので若さが必要とされ、応募の条件となるというところも、他の看護師の職場とは異なる点と言えます。

③喫煙者は好まれない

これは当たり前のような気もするのですが、喫煙者は好まれない傾向にあるようです。

私が面接を受けた2つ目のクリニックでは、面接で喫煙するかどうかを聞かれました。

面接でも接客業に近いという話しがあったように、美容外科では相手にするのが患者ではなくお客様になるので、煙草の匂いが付いているのは印象が悪い、また肌を綺麗に保つ為の病院でスタッフが肌に良くない煙草を吸っているのはナンセンス、という理由から、喫煙者は基本雇わないとはっきり院長が話していました。

これも全てのクリニックで当てはまるわけではないと思いますが、院長の話はもっともであると感じます。

ですので喫煙者には厳しい状況であるかもしれません。

面接では喫煙者ではないと言って乗り切れたとしても、プライベートの場で喫煙しているところを他のスタッフとかに見られたらどうしようと、私だったら常に気が気じゃなくなりそうで無理だと感じました。

美容外科クリニックの面接の実態~まとめ~

美容外科クリニックの面接の実態~まとめ~いかがでしょうか。

私の実際の面接体験をもとに記載しているので、大手でも全く違った面接を行うところもあるかもしれません。

しかし美容外科は特殊な専門分野ですので、どの病院、クリニックでも、一般病院とは面接で聞かれることが大きく異なるのは間違いないと思います。

また前述していますが、美容外科クリニックでの面接では、看護師経験よりもやる気や意気込み、見た目の雰囲気などを重視されるようです。

美容外科への転職を検討している人は、参考にしてみてくださいね。

看護師の求人・転職サイトの比較ランキング

看護師の仕事って、働く環境・職場の人間関係などによって、働きやすさが変わりますよね。

また、自分の周囲の環境(出産・結婚など)によって、転職を決断する場合があります。

その際に、自分にとってより良い条件で転職したいですよね~。

私の看護師の友人は、知り合い経由で転職をしていたけど、条件面悪く、本人はその条件が良いのか悪いのかさえ気づいていなかった。

看護師の転職サイトも合わせて活用し、求人情報を客観視することが大切です。

看護師の求人・転職サイトの比較ランキング

 COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

クリニック・診療所・病院の仕事内容の違い

看護師のクリニックでの仕事内容と転職するメリット・デメリット