看護師が一般内科クリニックで働くメリットとデメリット

看護師が一般内科クリニックで働くメリットとデメリット

看護師の働く職場として、病院と同じくらい数多く存在するのがクリニックと言えます。

ワークライフバランスを考えた時に、病院ではなくクリニックでの勤務を検討する方も多いのではないでしょうか。

そんなクリニックで働くメリット、デメリットについて記載させて頂きますが、クリニックと一言で言っても、様々な科がありますよね。

ここでは、クリニックの中でも一般内科クリニック(呼吸器、循環器、消化器などの総合内科)に焦点を絞り、働くメリット、デメリットを紹介させて頂きたいと思います。

看護師が一般内科クリニックで働くメリットとデメリット

看護師が一般内科クリニックで働くメリット

看護師が一般内科クリニックで働くメリット
  1. 比較的体力的には楽
  2. 最低限の医療技術があれば働ける

①比較的体力的には楽

例えば小児科や耳鼻咽喉科、皮膚科、眼科など専門的な科に特化したクリニックとなると、その専門性を求めて受診する患者さんが多いので忙しく、また検査や処置の種類も多いですので体力的にも大変です。

その点一般内科クリニックは、基本的に風邪やインフルエンザなどの一般的な感染症の検査、治療薬の処方や、高血圧や高脂血症といった慢性疾患に対する投薬治療などを目的に受診する患者さんがほとんどです。

投薬治療を目的に定期的に薬をもらいに来るだけの患者さんなどは医師の診察だけで終わる場合も多いので、そもそも看護師が関わる場面がなかったりします。

感染症に対しては、クリニックによってはその検査を看護師が行う場合もありますが、体力を使う仕事に関してはほぼないと言っても過言ではありません。

インフルエンザなどが流行する時期などは受診患者も増えて多少忙しくなりますが、それでも一般内科の場合は、大抵多くの人がかかりつけとして決まったクリニックを受診することが多いので、新規の患者さんでごった返すと言うことも少なく、比較的常時ゆったりした環境下で働けると言えます。

②最低限の医療技術があれば働ける

メリット①で主な患者層について少し説明していますが、基本的に流行性の疾患や慢性疾患をメインに診察を行うので、看護師の業務としては問診、バイタル測定、採血、点滴などが基本業務となります。

それ以外に各種感染症の検査なども行う場合がありますが、特別難しい検査はないので未経験者でもやり方を覚えれば即実践可能です。

ただ、クリニックによって業務内容は多少異なり、同じ一般内科でも消化器内科も含むところだとGF(胃カメラ)や、CF(大腸ファイバースコープ)の検査介助を行なったりすることもあります。

GFやCF介助は未経験だと初めは色々と覚えなければならないこともありますが、看護師はあくまでも介助として検査に付きますので、特別難しいことを求められることはありません。

また、心電図、健診業務の他、小児科も含むところだと乳幼児健診なども行うこともありますが、いずれも頻度は少なく、難しい業務ではありませんので、言われた通りに実践できれば問題ないです。

専門科のクリニックや病院では、その専門分野に応じて原因特定や治療の為に様々な検査や処置を行わなければならないので、中には未経験だと覚えるのも大変な業務もありますし、専門的な知識を必要とすることもあります。

しかし一般内科クリニックは、よく言えば内科全般の疾患を診てくれるクリニックですが、悪く言えば専門性には欠けるクリニックですので、専門分野ごとの詳しい検査などはあまり行いません。

比較的軽症な患者への治療や対症療法を行うこと、若しくは、病院で慢性疾患に対する継続した投薬を指示されている患者に対する治療がメインとなります。

その為ほとんど行う業務が一般的なものに限られており、どれも難易度は高くないので、最低限の医療技術と知識があれば働けると言えます。

ですので経験の浅い看護師や、ブランクの長い看護師なども比較的働きやすいクリニックなのではないかと思います。

看護師が一般内科クリニックで働くデメリット

看護師が一般内科クリニックで働くデメリット
  1. スキルアップは望めない
  2. 働きやすさは院長次第

①スキルアップは望めない

メリットの部分で主な業務内容などについて説明していますが、特別難しい業務はなく、最低限の医療技術があれば勤まるということは、逆に言えば知識、技術の向上は望める環境にないということです。

はっきり言ってほとんど毎日やることは同じですし、メリットでも説明した通り、専門科クリニックではその科の様々な疾患や治療に対する知識、技術を得ることが可能ですが、一般内科クリニックは専門科ではないので、そういった専門的な知識、技術の習得はほぼできません。

その為同じクリニックで働くにしても、自分の興味ある分野でのスキルアップを目指す人や、特定の科の知識、技術を深めたいと考えている人は、その専門科クリニックに勤めることをお勧めします。

「一般内科クリニックに一応自分の興味ある科も入っている」としても、恐らく一般内科クリニックでは自分の求める知識、技術はほとんど何も学べないと思った方が良いです。

GF、CF検査などは一般内科クリニックでも消化器内科を含んでいれば一応経験はできたりもしますが、やはり消化器内科専門クリニックと比べると使用機材も古いものだったり、検査する医師の腕も劣ることが多いです。

私は経験上、個人的な意見になりますが、掲げている科が多い一般内科クリニックほど、どの科も中途半端にしか診れず、専門的なことは全く学べないと感じています。

また、一般内科クリニックはその院長の方針により、行う処置なども大分偏っていることが多いです。

専門科クリニックでは、その科の最先端の治療法を取り入れているところも多いですが、一般内科クリニックでは、「え、今の時代にそんなことやるの?」というような処置を普通に行なっていたりします。

ですのでそこで見たこと行なったことが普通だと思っていると、他で勤めた時にカルチャーショックを受けることもあると思います。

その為、経験が浅い、ブランクがある看護師でも働ける場所ではありますが、そういった看護師は特に、一般内科クリニックで行なっている処置などについては、あまり学ぶ対象にはしない方が良いと個人的には感じます。

②働きやすさは院長次第

これはどのクリニックでも当てはまることだと思いますが、一般内科クリニックも例外ではなく、働きやすさは院長によって決まるところが大きいです。

どのクリニックでも言われている、院長の性格によって職場の雰囲気が左右されるということも勿論ですが、一般内科クリニックの場合はそれに加えて、院長の方針によって看護師が日々行う業務も大きく異なります。

検査と言うと、インフルエンザやノロウィルスなどの流行性の感染症の検査や、血液検査くらいしか行わないという方針のクリニックもあれば、血型検査や心筋梗塞の簡易検査など幅広い分野の検査を取り入れているクリニックもあります。

また私が実際に働いたクリニックでは、レントゲンの撮影から現像まで、本来であれば看護師の業務ではないことをやらなければならなかったり、やったこともない魚の目治療を突然頼まれたこともありました。

院長によっては、そういった専門科に依頼した方が良いような検査、治療に関しては、問診の段階で患者さんに専門科受診を勧めることもありますが、逆にとりあえず何でもやってしまう、というところもあります。

そういうクリニックだとやることも幅広く多く、また個人的には、「こんなその場しのぎの、しかも正しいのかどうかもわからない中途半端な治療じゃなくてちゃんと専門科に行った方が良いのに…」と思うようなことも院長の指示通りに行わなければならない為、そういった部分でも働きづらさを感じたりします。

クリニックは基本的に有能な看護師よりも、究極のイエスマン看護師の方が気に入られる傾向にあります。

その為、正しいのかどうかもわからない、今の時代に行なっているのかどうかもわからないような処置をすることに葛藤があっても、それを院長に伝えればそのとばっちりを受ける可能性もあるのです。

ですので、結局は葛藤しながらも言われたがまま動かなければならないという状況になり、働きづらいと感じることに繋がります。

看護師が一般内科クリニックで働くメリットとデメリット~まとめ~

看護師が一般内科クリニックで働くメリットとデメリット~まとめ~

いかがでしょうか。

私は二ヶ所の一般内科クリニックで働いた経験があるのですが、今回はその経験を元に、一般内科クリニックのメリット、デメリットに関してをご紹介させて頂きました。

私が働いた二ヶ所とも、やはり院長の方針によって看護師の業務は異なりましたが、どちらもメリット、デメリットについては大差はなかったと感じます。

クリニックと言ってもその科によって職場環境も業務内容も大きく異なり、メリットやデメリットにも違いが生じますので、よく確認した上で、自分に最適なクリニックを選んでくださいね。

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