目次
クリニック・診療所・病院の仕事内容の違い
≫クリニック・診療所
クリニック・診療所・医院は、医師が開業して経営している医療機関のことです。
入院設備がある施設は少なく、難しい手術を行ったり、検査ができる設備が限られている施設がほとんどです。
また、クリニックや診療所・医院は開業している医師の専門科に絞られています。
クリニックや診療所・医院は、入院設備や救急外来の診療がないため、日中のみの外来診察が主な仕事です。
看護師は、医師の診療補助が看護業務のメインになります。
診療前の問診やバイタル測定から、診察時の補助・医師から指示された採血や点滴など、診察に関係する一連の業務をしなければなりません。
他にも、医療機器の洗浄や薬品チェック・診察室の清掃なども看護師が行わなければならないため、1人の看護師が行わなければならない仕事が幅広いです。
クリニックによっては、受付や電話対応まで行わなければならないため、看護業務の他の業務もこなさなければなりません。
しかし、入院設備がないことや救急外来を受けることがないため、夜勤勤務はありません。日勤のみの勤務で、カレンダー通りの休日があるクリニックがほとんどなので、生活リズムを崩すことなく、プライベートとしっかりと分けて看護師として働くことができます。
≫病院
病院にも、国公立の総合病院や個人病院など、病院によって規模も様々です。
また、病院が急性期なのか慢性期なのかなどの機能によっても業務は異なりますが、どの病院にも当てはまることが夜勤勤務があるということです。
病院には病棟勤務と外来勤務、オペ室勤務などそれぞれどの科に配属されるかによっても看護師の仕事は異なります。
病棟勤務であれば、患者さんの日常生活の援助から点滴や採血などの医療処置・医師の診療補助などが主な業務になり、外来勤務では外来に来られる患者さんの問診を取ったり、バイタル測定をすることから、診療時の補助などを行います。
特殊な病棟勤務としては、オペ室看護師がありますが、オペ室では医師への器械出しの補助などが主な業務になってきます。
病棟や外来の夜勤勤務は看護師が交代で行います、オペ室の夜勤は当直制の施設が多く、夜間緊急手術が必要になった場合のみ電話で呼び出されるようになっています。
クリニック・病院・診療所の給料の違い
≫クリニック・診療所
クリニックや診療所・医院で働く看護師の年収は病院で勤務する看護師と比較すると少ない施設が多いです。
平均月収は25万円前後で、平均年収は350万円程度になっています。
基本給はあまり変わらなくても、夜勤手当がないため、病院で勤務している看護師とは差がついてしまいます。
しかし、日勤勤務のみで休みも決まっているので、働きやすいというメリットもあります。
幅広い業務内容に適応する能力は必要になりますが、病院のように緊急の処置も少ないため忙しすぎず、自分なりに働くことができるため、肉体的な負担も少なく長く働くことができます。
≫病院
病院勤務には基本給の他に夜勤手当がつくため、平均月収は30万円前後となり、年収は450~500万円とクリニックなどに比べると収入は良くなります。
しかし、夜勤勤務をしなければならないため、精神的・肉体的な負担が多くなります。
病院では、検査から治療まで一連の流れが全てできるため、患者さんの全ての経過を見ることができ、医療処置も多いため看護技術や知識を豊富に得ることができます。そのため、看護師としてスキルアップを目指す方には向いている職場です。
給料を少しでも多く得たい方や医療知識を身につけたい方には病院勤務が向いています。新卒の方が総合病院で数年勤務し、クリニックなどに転職すると言ったケースも多くあるようです。
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看護師の仕事って、働く環境・職場の人間関係などによって、働きやすさが変わりますよね。
また、自分の周囲の環境(出産・結婚など)によって、転職を決断する場合があります。
その際に、自分にとってより良い条件で転職したいですよね~。
私の看護師の友人は、知り合い経由で転職をしていたけど、条件面悪く、本人はその条件が良いのか悪いのかさえ気づいていなかった。
看護師の転職サイトも合わせて活用し、求人情報を客観視することが大切です。