看護師のリハビリテーション病院での仕事と魅力とは?

看護師のリハビリテーション病院での仕事と魅力とは?

「毎日バタバタと走り回りながら仕事をして心身共に疲憊している、もうこんな生活とはオサラバしたい!」と考えている看護師の方はいらっしゃいませんか。

そんな方におすすめなのが、リハビリテーション病院です。

「リハビリテーション病院」と聞くと、リハビリに特化した病院であるということは誰でもすぐに想像ができると思いますが、実際に現場で働く看護師はどのようなことをしているのだろうかと疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

今回は、そんなリハビリテーション病院の看護師の仕事についてお伝えしていきたいと思います。

リハビリテーション病院とは

リハビリテーション病院とは、脳血管疾患などの手術後で病状は安定しているものの、ADLが十分に改善しておらず、リハビリを行いADLの向上を目指す患者さんが入院している病院です。

疾患によっても入院期間は異なりますが、脳血管疾患術後の方で最大180日、整形外科術後の方は最大90日と平均入院期間も他の病院と比べて長く設定されているのが特徴です。

看護師の配置は10:1がほとんどで、急性期病院とは異なり看護師の受け持ち人数は増えますが、重篤な方は少ないのでバタバタと緊迫した雰囲気はなく、病院全体がゆったりとした雰囲気な所が多いです。

入院患者さんの概要

病棟によって患者さんの疾患は異なりますが、脳血管疾患や整形外科患疾患術後の方、リウマチ、パーキンソン病などの患者さんが多いです。

入院している患者さんの66%以上は75歳以上で、高齢患者さんが多い傾向があります。

病院によって診療科目が異なりますが、リハビリテーション病院ある病棟と看護師の仕事について詳しくご紹介していきたいと思います。

リハビリテーション病院に設置されている病棟と看護師の役割

リハビリテーション病院には、急性期での治療が終わり、発症から1・2ヶ月で病状が回復してきている患者さんが入院している「回復期リハビリテーション病棟」、人工関節や脊椎疾患の手術を行い術後リハビリを長期に渡って行う「整形外科病棟」があります。

また、全国のリハビリテーション病院の中には脊椎損傷や切断をされた方が入院されている「障害者病棟」を設置している病院もあります。

続いて、回復期リハビリテーション病棟・整形外科病棟・障害者病棟の看護師の仕事について具体的にお伝えしていきたいと思います。

回復期リハビリテーション病棟での看護師の仕事

回復期リハビリテーション病棟に入院されている患者さんの中には、脳血管障害の後遺症で手足に麻痺がある方、失語がある方、嚥下障害がある方などが多く入院されています。

そのため、食事・排泄・入浴・移動・更衣などあらゆる日常生活動作について介助が必要な患者さんもいますが、多くの病院で介護士も複数配置されています。

そのため、看護師は介護士と連携しながら仕事を行う必要性があり、他部門への患者さんの送迎、更衣や口腔ケアの介助など、適宜介護士に指示を出すことで看護師の業務量を調節することが求められます。

患者さんの特性上、麻痺のある方の看護、認知症や高次機能障害のある方の看護が専門的に学べる一方で、失認や失行がある方については昼夜を問わず根気強い関わりが求められます。

また、患者さん1人1人にDr・PT・OT・ST・管理栄養士・PSWなどの他職種が介入するため、他職種との連携や他職種間のパイプ役を担うことが回復期リハビリテーション病棟の看護師の大切な役割になります。

整形外科病棟での看護師の仕事

みなさんの中には、完全な慢性期は嫌だけれど、急性期もしんどいので、亜急性期くらいの看護に携わりたいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そのような方には、リハビリテーション病院の整形外科病棟が最適な環境です。

急性期病院とは異なり、リハビリテーション病院の整形外科病棟には術後12週間で退院するという患者さんはほとんどいません。

そのため、整形外科看護だけではなく、術後のリハビリ看護についてもしっかりと学ぶことが出来ます。

また、整形外科病棟は急性期を脱すればADL5割以上を自立する患者さんが多いので、介助量もさほど大きくはありません。

整形外科病棟の看護師としては、術前・術後の管理だけではなく、術後の禁忌肢位についてPTOTと連携しながら患者さんに教育していくことが大切な役割になります。  

また整形外科は、周手術期の看護に携わるため、点滴、注射などの看護技術は必須となります。

障害者病棟での看護師の仕事

障害者病棟に入院されている患者さんは、障害を負っても残った機能を最大限に伸ばし、出来るだけ自立した生活が出来るようにリハビリをすることを目的として入院されています。

患者さんの中には、若くして事故で機能を失った方も多いので、障害を負っても再びその人らしく前を向いて歩いていけるように、メンタルケアを行うことも看護師として重要な役割の一つです。

また、患者さんにとっては残存した機能でADLを拡大していくことが大切なので、リハビリの時間だけではなく、病棟でもリハビリを展開できるように、PTと連携しながら病棟でのリハビリを支えていくことが障害者病棟の看護師の重要な役割になります。

障害者病棟の患者さんの中には、人工呼吸器を装着している患者さんが多く入院しているところもあるので、人工呼吸器の看護技術が必須となる病院もあります。

 リハビリテーション病院で働く看護師の仕事 ~まとめ~

看護師の訪問看護ステーションでの仕事内容は?転職するために必要なこと~まとめ~ここまでお伝えしてきたように、リハビリテーション病院では患者さんの平均入院期間が長い分、一人一人の患者さんにゆっくりと丁寧に関わることができます。

また、入院してから在宅に帰るまでを見届ける必要があるため、ケアマネや行政保健師等との連携、社会資源の導入方法など退院支援についても本格的に学ぶことができます。

一方、急性期病院ほど重篤な患者さんがいないため、モニター管理や循環管理など高度な治療を行うことはほとんどないので、それらの技術は劣る可能性は高いです。

ただし、急性期病院ほどバタバタしていない分スタッフも穏やかな方が多く、人間関係に疲れた方、経験が少ない方でも比較的働きやすい環境です。

また、休憩時間や休暇も確保出来ることが比較的多いため、ワークライフバランスはとりやすいです。

そのため、急性期病院に疲れたので少しペースダウンして働きたい方、患者さんとゆっくり丁寧に関わりたい方、経験が少ないが転職をしたい方、ママになっても働きたいという方にはリハビリテーション病院はおすすめです

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