看護師が働く各病棟の特徴と働くときに必要な心構え

看護師が患者さんに頼られるためにすべき5つのこと

看護師が働く各病棟(急性期・慢性期・終末期)には、それぞれ異なった特徴があります。

その一方で、すべての病棟に共通する「働くときに必要な心構え」があります。

なので、今回は看護師が働く病棟の特徴と働くときに必要な心構えをご紹介します。

看護師が働く病棟(急性期・慢性期・終末期)の特徴

夜勤手当の多い病院病棟と言っても、急性期・慢性期・終末期と病院や病院に入っている診療科によって仕事の内容は異なると思います。

各病棟にも特徴があり、その特徴によって仕事内容や患者とのかかわり方が変わってくるのです。心構えに入る前に簡単に各病棟の特徴について説明しようと思います。

急性期の病棟

急性期の病棟では、主に緊急入院や人命最優先の治療や検査がメインになることが多くなります。

そのため、やや騒がしい現場の動きになります。

慢性期の病棟

慢性期の病棟では、主に急性期の患者から回復期の患者や維持期の患者がメインになります。

この場合身の回りのケアやリハビリなどのその人が生きていくうえで必要な手助けをしていく場所となります。

急性期に比べて落ち着いた現場となるため患者との関りも急性期に比べると関わりやすいのではないでしょうか。

終末期の病棟

終末期の病棟では、患者が納得のいく最後を迎えることができる環境を提供しなくてはなりません。

その場合、患者の意見を尊重するとともに患者の家族とも関わっていく必要が出てきます。

病棟で働くために必要な心構え

病棟で働くために必要な心構え

ご覧いただいたように、各病棟に特徴があります。

しかし、病棟が異なっていても病棟で働くために必要な「共通する心構え」があります。ここではその「共通する心構え」についてご説明しようと思います。

医師とコミュニケーションをしっかりとる

ここでの医師は自分自身が看るであろう患者に関わる全ての医師を指します。

医師は看護師とは異なり、1日に100人や200人単位で関わります。病棟だけでなく外来を持っていると病棟の患者とかかわる時間はほとんどないのではないのです。

そうなると一番身近に親密に関わっている自分自身が患者と医師との懸け橋となっていかなくてはなりません。そもそも、その担当医師たちが居ないと患者の治療も進まないということも覚えておいてください。

そして、医師はすべての患者の情報を完璧に覚えているわけではないのです。点滴があれば、その点滴がいつ終わるのか、薬を何を飲んでいるのであれば、いつまであるのかを把握することが必要なのです。それを医師に伝えなるべくその日のうちに出してもらうようにしなくてはなりません。

すると、その医師の性格や癖などをしっかり観察・理解することで扱いやすくなります。医師と仲良くしなくては仕事も進まないのです。しかし、医師の言いなりになるのではなく自分の意見も言わなくてはなりません。

医師の中には高圧的な人もいます。しかし、病棟では医師とも関わることが多いため高圧的な態度でも負けない情報と知識と負けん気が必要となります。

イメージ的には、医師をうまく手の平で転がせるようになるといった方がわかりやすいかもしれませんね。うまく手のひらで転がせるようになると仕事もスムーズになります。

チーム看護師との連携を大切にする

次に大切なのは、チーム看護師です。チーム看護師は苦楽を共にする仲間と言っても過言ではないでしょう。

相談をするにも必ず必要な存在になります。特に中堅以上の看護師は知識も経験もあるため味方につけることが必要です。

しかし、中には馬が合わないなどの理由があると思います。その時には、無理に立ち向かってストレスをためるようなことは避けた方がよいでしょう。

ぶつかり合うのは悪いとは言いませんが、ぶつかった後の行く先が人間関係が悪化するのであればそれはよくないこととなります。この場合は無理をせず自分には必要のない情報では右から左に流しストレスを溜めないようにしましょう。

どうしても苦手な人を受け入れられない場合は、師長などの肩書のある上司に相談することも大切です。チームの連携は仕事をしていくうえでとても必要になります。

個人個人の性格も理解し早い段階で馬が合う、合わないを判断し仕事が円滑に進むように環境づくりをしていきましょう。

患者の言葉をすべて鵜呑みにしない

患者は入院という環境の変化で不安だったり人によっては家族と離れることで寂しさもあります。

こんな時には、一番身近にいる看護師が頼りになります。そして頼りになる優しい人には色々とお願いをすると思います。

しかし、この場合には患者は自分の方を向いてほしいといった気持ちや病室に籠っているのが嫌で少しでも病院から出て息抜きをしたい。などの理由で小さな嘘をつくこともあります。認知症がなくても脳神経に異常がなくても本当に小さな嘘をつきます。

しかし、その嘘は時に治療に影響を及ぼすことがあります。

例えば、糖尿病を持っているのに入院したときに医師から「飴は食べてもいいといわれた」と言って一緒に買いに行ってほしいということがあります。しかし、糖尿病はもちろん甘いものは制限されていることが多いです。すると売店にはいけないのは分かっているのですが、その人が軽度の糖尿病で詳しい食事制限がされていない場合だと判断は難しくなります。人によっては担当医の名前を出しリアリティーを出してきます。

この場合には担当医の名前が出ても話を丸のみにしてしまうのではなく、担当医と連絡が取れるのであれば患者から離れた場所で確認をします。そして、医師の指示を仰ぎましょう。

軽度の糖尿病だからと言って安易に判断しないようにしましょう。確認を取れる際にはしっかり確認をして、確認がその場で出来ない場合には患者に待ってもらうように断りを必ず入れましょう。

そして、なるべく早めに確認をすることを心がけましょう。

患者だけでなく家族などのキーパーソンを大切に

患者が入院した際には、全員が全員自分のことを話すことができるわけではありません。その時にはキーパーソンなどの身近にいる人が大切な存在となってきます。

その人がどのような生活をしてきたのかどのような人なのか、人によっては身内が既往歴や手術歴などを事細かに手帳に記入していることもあるため、たとえ患者が話せるしっかりした人であっても忘れていることがあるため、必ず家族にも話を聞いて情報を得るように心がけてください。

時折家族が手術をしたときに金属が体の中に入っていることを覚えていたことで検査にも支障が出なかったなどのこともあるため家族やキーパーソンがいる際には必ず直接話を聞くようにしてください。

キーパーソンとのコミュニケーションを十分にとることで治療やケアもスムーズにいきます。キーパーソンがいない場合は患者の話を短時間で負担のかからないように聞いて情報をとりましょう。

看護師が病棟で働くときに心がけること~まとめ~

看護師が病棟で働くときに心がけること~まとめ~

心がけを実施するには時間がかかると思います。業務もありなかなかうまくいかないこともあると思います。

しかし、焦らず気長に仕事を進めていくことをお勧めします。
あまり焦りすぎてしまうと、病棟での仕事を十分にできないままコミュニケーションも疎かになってしまうので、ゆっくり自分のペースで仕事を進めていってください。

上記に説明したことを心がけ、スムーズに仕事が進むよう環境を作っていきましょう。

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