看護師として経験を重ねる中で、もっとスキルアップしたい!という思いを持っていませんか?自分の知識をもっとつけたい、足りない知識を補いたい、次の職場を見据えて、育休中の時間がある、など理由は様々あると思います。
今日は、そんな勉強熱心な看護師の皆さんへ!看護協会の資格から、こんな資格があったんだ!という、ちょっと面白い資格まで!沢山ご紹介していきますね!
目次
日本看護協会の資格
医療の高度化や専門化に伴って、日本看護協会では3つの資格認定制度があります。現在は専門看護師、認定看護師、看護管理者の3つの資格の認定と更新を行なっています。
専門看護師
取りやすさ★ 費用100,000円+大学院費用
専門看護師は、特定の分野に特化した看護師で、看護師の育成に力を入れた資格です。後に出てくる認定看護師より、教育的な要素が強いです。
2016年の時点で、がん看護、精神看護、地域看護、老人看護、小児看護、母性看護、慢性疾患看護、急性・重症患者看護、感染症看護、家族支援、在宅看護、遺伝看護、災害看護の13分野が設けられています。
資格の取得には、看護師として働いた年数が5年以上、その専門分野で働いた年数が3年以上あること。専門看護師の教育機関(大学院など)又は過程で所定の単位を取り、認定してもらうことが必要です。
専門看護師になると、スペシャリストとして院内や地域で、カンファレンスを開いたり、相談に乗ったり、講演や論文執筆などもこなします。
認定看護師
取りやすさ★ 費用1000,000円
認定看護師は、特定の分野において熟練した知識と技術をもつ看護師です。実践することを重視されています。専門看護師と違い、授業料がかかります。
2016年時点で、救急看護、皮膚・排泄ケア、集中ケア、緩和ケア、がん化学療法看護、ががん性疼痛看護、訪問看護、感染管理、糖尿病看護、不妊症看護、新生児集中ケア、透析看護、手術看護、乳がん看護、摂食・嚥下障害看護、小児救急看護、認知症看護、脳卒中リハビリテーション看護、がん放射線療法看護、慢性呼吸疾患看護、慢性心不全看護など、21分野に渡ってあります。
認定看護師は一スタッフとして、実践の見本となったり、ケアを提供します。
*2017年より、特定行為研修を受ける看護師の育成に力を入れるため、認定看護師研修は休講しています。今後の情報を待ちましょう。
認定看護管理者
取りやすさ★ 費用50,000円+大学院費用+各レベル毎の受講料(各レベル毎に300,000円程)
認定看護管理者制度は、より質の高いサービスを提供できるよう、自身が管理する組織の課題を明らかにし、組織内の様々な部署や人に働きかけて、組織全体のサービス提供体制の 向上に取り組みます。また、地域の組織間の連携を図るなど、地域全体の医療・看護の質の向上 に努めるものです。
資格の取得には、認定看護管理者教育課程をサードレベルまで終了していることや、大学院での修士取得や、管理者としての経歴が必要となります。
病院の看護部長や、老人保健施設の看護師長、訪問看護ステーションの所長などが取得しているようです。
実際は、組織の質の向上のための改革や、職場管理、適切な人員配置、安全管理などを行います。
チャレンジしやすい!民間の資格!
自分が興味のある分野の資格を、ピンポイントで学びたい!取得したい!という方向けの資格も沢山ありますよ!
認知症ケア専門士
取りやすさ★★★ 費用20,000円
認知症ケアの質の向上のために設立された資格です。過去10年間の間に、認知症ケアに従事した実績があれば受験が可能です。
一次試験は筆記試験4分野、二次試験は面接という名のグループでの症例検討をします。
自身の働く病院や施設で、認知症ケアの質の向上のために受験される方が多いようです。
3学会合同呼吸療法認定士
取りやすさ★★ 費用30,000円
呼吸療法は日常の重要な治療手段であり、精通した医療要員を確保するための資格です。
実務経験2年間と、認定講習会の受講が必要となります。
呼吸器内科の看護師で取得している方が多いです。他、ICUや訪問看護の看護師でも見かけますね。呼吸療法を必要とする現場で、非常に有用ですね。
日本褥瘡学会認定師
取りやすさ★★ 費用20,000円
褥瘡に関する予防、医療の進歩を促し、褥瘡医療の水準を向上するための資格です。
4年以上の褥瘡に関する予防や医療に従事することが必要となります。症例を記載したものを提出し、日本褥瘡学会地方会主催の教育セミナーか、日本褥瘡学会在宅医療委員会主催の在宅褥瘡セミナーのいずれかの受講証明書を提出します。認定されれば資格取得となります。
症例の提出が、かなり細かく記す必要があります。病院や在宅で褥瘡管理をする医療職が多く取得しているようです。
こんな面白い資格もあります!
医療寄りの資格が多く出ましたが、看護師の働く現場では、笑いや穏やかな時間の提供も必要ですよね。自分の引き出しを多くするための、こんな面白い資格もありました!
笑い療法士
取りやすさ★★★ 費用37,000円
患者さんやストレスを持っている人は、笑おうと思ってもなかなか笑えません。笑いを引き出して、自己治癒力を高めるため、「笑いの感染力」が高い人を養成する目的で作られました。
応募時に課題の作文と、本人の笑顔写真が必要です!講習を受けると、認定されます。
この資格はどの職場でも活用できる資格ですね!
タクティールケア セラピスト
取りやすさ★★★ 費用60,000円
ラテン語の「タクリティス」に由来する言葉で「触れる」を意味します。手のもつ力に着目した資格です。
タクティールケアについて、座学と実技を通して学びます。修了後に認定試験を受けて合格すると認定資格が授与されます。
認知症の方や高齢者、リウマチ患者さんから好評の技術のようです。元々は新生児に行われていたそうですので、幅広く使えそうな資格ですね。
医療メディエーター
取りやすさ★★★ 費用40,000円
医療の現場において、患者と医療者の意見が食い違ったり、医療事故が起きた時の仲介役を担います。法的に関わるのではなく、直接対話の架け橋となります。
医療機関への従事が条件となります。養成プログラムを受講すれば認定されます。
この資格専任で働いている方はほとんどいないとのこと。院内で働きながら、第三者の視点で話し合いの場を設けます。
看護師の資格、こんなにあります!~まとめ~
調べれば調べるほど、たくさん出てくる看護師関連の資格。自分に必要だと感じた資格から学んでみて、引き出しの多い素敵な看護師に、上手にキャリアアップしていきましょう!
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看護師の仕事って、働く環境・職場の人間関係などによって、働きやすさが変わりますよね。
また、自分の周囲の環境(出産・結婚など)によって、転職を決断する場合があります。
その際に、自分にとってより良い条件で転職したいですよね~。
私の看護師の友人は、知り合い経由で転職をしていたけど、条件面悪く、本人はその条件が良いのか悪いのかさえ気づいていなかった。
看護師の転職サイトも合わせて活用し、求人情報を客観視することが大切です。